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カードローンの返済方式の違い|残高スライド方式など3種を比較

結論
カードローンの返済方式は、毎月の返済額を決めるルールで、主に残高スライド元利定額方式、元利定額方式、元金定額方式の3種があります。30万円を年18.0%で借りた本記事の試算では、総利息は元金定額方式が約7万円、元利定額方式(月1万円)が約10万円、残高スライド方式(仮定の返済額表)が約11万円で、月々の負担が軽い方式ほど利息は増えます。
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| 商品 | 実質年率 | 借入上限 | 融資スピード | 無利息期間 | 返済方式 | 登録番号 | 申込 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アコム はじめてなら契約日の翌日から30日間金利0円 | 2.4%〜17.9% | 800万円 | 最短即日 | 30日間 | 定率リボルビング方式 | 関東財務局長(15)第00022号 | 公式サイト |
| アイフル はじめての方は契約翌日から最大30日間利息0円 | 3.0%〜18.0% | 800万円 | 最短即日 | 30日間 | 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式 | 近畿財務局長(15)第00218号 | 公式サイト |
| SMBCモビット ご融資額は800万円まで(実質年率3.0%~18.0%) | 3.0%〜18.0% | 800万円 | 最短即日 | なし | 借入後残高スライド元利定額返済方式 | 近畿財務局長(15)第00209号 | 公式サイト |
※各社公式サイトの情報を2026/11/2以降に確認して掲載しています。最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。審査結果によってはご希望に添えない場合があります。
カードローンの返済方式とは、毎月の返済額と返し方を決めるルール
カードローンの返済方式とは、毎月いくら返すか、その返済額を何を基準に決めるかを定めた契約上のルールです。方式が違うと、毎月の負担、完済までの期間、払う利息の総額が変わります。
返済額には、元金と利息が含まれます。元金は借りた金額のうち返済で減らす部分、利息は借りている間に払う費用です。利息の日割りの仕組みは、カードローンの金利の計算方法で説明しています。この記事では、利息の計算そのものではなく、返済額の決め方による違いに絞ります。
カードローンの返済方式は、大きく3つに分けられます。
| 方式 | 毎月の返済額の決め方 | 返済額の推移 |
|---|---|---|
| 残高スライド元利定額方式 | 借入残高の区分ごとに返済額を決める | 残高が減ると、返済額も段階的に下がる |
| 元利定額方式 | 元金と利息を合わせた額を一定にする | 毎月同じ |
| 元金定額方式 | 元金部分を一定にし、利息を上乗せする | 利息が減るため、返済額が少しずつ下がる |
なお、アコムとアイフルの方式名には「リボルビング」とあります。リボルビングとは、借入れと返済を繰り返せる仕組みのことです。クレジットカードのキャッシングにおけるリボ払いとの違いは、キャッシングとリボ払いの違いで解説しています。
残高スライド元利定額方式とは?借入残高に応じて返済額が変わる方式
残高スライド元利定額方式とは、借入残高の区分ごとに毎月の返済額を決め、残高が減ると返済額も下がる方式です。「元利」は元金と利息を合わせた額のことで、その返済額の中から利息が先に充てられ、残りが元金の返済になります。
たとえばアイフルは、10万円までの借入れなら毎月の返済額は4,000円と公式サイトに載せています(2026年10月時点、アイフル公式サイト)。借入残高が増える区分では返済額も上がります。
この方式の長所は、借入残高が小さいほど月々の負担が軽いことです。短所は、返済額が小さくなる分、完済までに時間がかかり、利息の総額が増えやすいことです。
定率リボルビング方式との違い
アコムの方式は、残高の区分ごとの返済額表ではなく、借入残高に一定の割合を掛けて返済額を決める「定率リボルビング方式」です。公式サイトによると、割合は契約極度額が30万円以下なら借入金額の4.2%、30万円超100万円以下なら3.0%です。100万円を超える場合は、3.0%、2.5%、2.0%、1.5%のいずれかです(2026年10月時点、アコム公式サイト)。千円未満の端数は切り上げます。
アコムの公式サイトの計算例では、借入残高10万円で割合が4.2%なら返済額は5,000円、割合が3.0%なら3,000円です。残高が減れば返済額も下がるので、考え方は残高スライド方式に近い方式といえます。
元利定額方式と元金定額方式は何が違う?
元利定額方式は返済額の合計を毎月同じにする方式で、元金定額方式は返済する元金を毎月同じにする方式です。同じ「定額」でも、固定する対象が違います。
元利定額方式
元利定額方式とは、元金と利息を合わせた毎月の返済額を一定にする方式です。返済計画が立てやすいのが長所です。利息は残高が減るほど少なくなるため、返済のたびに元金の占める割合が増えていきます。
元金定額方式
元金定額方式とは、毎月返す元金を一定にし、そのときの残高にかかる利息を上乗せして払う方式です。最初の月は残高が大きいので利息も大きく、返済額は最初が最も多くなります。その後は利息が減るため、返済額は少しずつ下がります。
この方式は、元金が着実に減るので利息の総額が小さくなります。一方で、最初の月の負担が大きいことが短所です。本記事で公式サイトを確認したアコム、アイフル、SMBCモビットの3社には、元金定額方式の記載はありませんでした。3社の返済方式は、残高スライド系か定率リボルビングです。
3方式で総支払額はいくら変わる?同じ条件で比較
30万円を年18.0%で借り、追加の借入れをしない場合、総利息は元金定額方式が約7万円、元利定額方式(月1万円)が約10万円、残高スライド方式(仮定の返済額表)が約11万円です。月々の負担が軽い方式ほど、利息は多くなります。
試算の条件
試算は次の条件で計算しました。実際の返済額は商品ごとの契約で決まるため、この表は方式による差を見るための目安です。
- 借入額は30万円で、追加の借入れはしない
- 実質年率は18.0%で、月利は18.0%÷12=1.5%として計算する(実際は日割り計算のため、数百円〜数千円の差が出る)
- 元利定額方式は、毎月1万円を返す
- 元金定額方式は、毎月の元金を1万円とし、利息を上乗せする
- 残高スライド方式は、返済額表を仮定する。残高が20万円超なら12,000円、10万円超20万円以下なら8,000円、10万円以下なら4,000円とする(実在する商品の表ではない)
試算の結果
| 方式 | 最初の月の返済額 | 完済までの回数 | 総利息(概算) | 総支払額(概算) |
|---|---|---|---|---|
| 元金定額方式(元金1万円+利息) | 14,500円 | 30回 | 約7万円 | 約37万円 |
| 元利定額方式(月1万円) | 10,000円 | 約41回 | 約10万円 | 約40万円 |
| 残高スライド方式(仮定の表) | 12,000円 | 約60回 | 約11万円 | 約41万円 |
元金定額方式の総利息は、残高の推移から計算できます。毎月の期首残高は30万円から1万円ずつ減るので、期首残高の合計は465万円です。これに月利1.5%を掛けると、総利息は69,750円になります。最後の月の返済額は10,150円です。
元利定額方式は、1万円ずつ返しても最初の月の利息が4,500円かかるため、元金は5,500円しか減りません。残高が減るにつれて利息が小さくなり、元金の減りが速くなります。完済には約41回かかります。
残高スライド方式の仮定の表では、残高が10万円以下になると返済額が4,000円まで下がります。この区間の利息負担が長く続くため、完済まで約60回(5年)かかり、総利息は3方式で最も多くなりました。
この試算から、3方式を比べるときは、毎月の返済額だけでなく、総利息と完済までの期間も合わせて見る必要があることがわかります。月々の返済額が小さい方式は、家計には楽ですが、利息の総額は増えます。
主要カードローンの返済方式と最低返済額を比較
主要な消費者金融の公式サイトでは、アコムが定率リボルビング方式、アイフルとSMBCモビットが残高スライド系の方式を載せています。返済方式の名称が違っても、残高が減ると返済額も下がる点は共通しています。
| 商品 | 返済方式 | 公式サイトで確認できた返済額・期間 | 実質年率 |
|---|---|---|---|
| アコム | 定率リボルビング方式 | 借入残高10万円なら、割合4.2%で5,000円、割合3.0%で3,000円 | 2.4%〜17.9% |
| アイフル | 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式 | 10万円までの借入れは毎月4,000円。借入直後の最長期間は14年6ヶ月(1〜151回) | 3.0%〜18.0% |
| SMBCモビット | 借入後残高スライド元利定額返済方式 | 返済回数は最長60回(5年)。合理的な理由があると認めた場合は最長106回(8年10ヵ月) | 3.0%〜18.0% |
(いずれも2026年10月時点、各社の公式サイト。実質年率は契約極度額などで異なります。アコムの実質年率は、2026年1月5日までに極度方式基本契約を締結した場合は3.0%〜18.0%です。)
この表の数値は、いずれも一般的な契約の目安です。実際の返済額や期間は、契約極度額や借入残高で変わるので、契約時の書面とマイページで確認してください。
自分に合う返済方式の選び方と、返済額を減らす注意点
家計に合う返済方式は、毎月の無理のない返済額と、利息の総額のどちらを重視するかで決まります。ただし、カードローンでは返済方式を自由に選べるとは限らず、商品ごとに方式が決まっています。実際には、商品を選ぶ段階で、返済方式と返済額の水準を確認することになります。
次の考え方が目安になります。
- 毎月の負担を抑えたい場合は、残高スライド方式や定率リボルビング方式が向いている。ただし利息の総額は増える
- 利息の総額を抑えたい場合は、約定の返済額より多く返す。多く返した分は元金に回る
- 返済計画を立てやすくしたい場合は、完済までの返済額と回数を、契約前に試算する
返済額が小さい方式で気をつけること
返済額が小さいと、毎月の負担は軽くなりますが、元金がなかなか減りません。本記事の試算では、仮定の表で約60回かかり、総利息は借入額の3分の1を超えました。返済額に余裕があるときは、約定の返済額に上乗せして返すことで、完済までの期間と利息を減らせます。クレジットカードのキャッシングで返済が遅れたときの扱いは、キャッシングの返済が遅れた場合の影響で確認できます。
借入れの前に確認すること
消費者金融からの借入れには、総量規制があります。総量規制とは、貸金業者からの借入れを原則として年収の3分の1までに制限する貸金業法のルールです。借入れが増えると、返済額も大きくなります。契約後に限度額の増額を考えるときは、カードローンの増額のタイミング|申込時期と審査の条件で、申込時期と審査の条件を確認できます。
借入れは、返済計画を立ててから申し込んでください。返済が難しくなったときは、日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センターなど、公的な窓口に相談できます。
よくある質問
カードローンで一番多い返済方式は?
本記事で公式サイトを確認したアイフルとSMBCモビットは、名称に「残高スライド」を含む方式を採用しています。アコムは借入残高に一定の割合を掛ける定率リボルビング方式です。元金定額方式は、本記事で確認した3社の公式サイトには載っていませんでした。
残高スライド方式だと完済が遅くなる?
返済額が小さい方式ほど、完済までの期間は長くなります。本記事の試算では、30万円を年18.0%で借りた場合、月1万円の元利定額方式は約41回、仮定の返済額表を使った残高スライド方式は約60回です。残高が減ると返済額も下がるため、同じ金額で返し続ける場合より遅くなりやすくなります。
返済方式は後から変更できる?
契約済みの返済方式を利用者が選び直せるとは限りません。方式や返済額は商品ごとの契約で決まるため、変更の可否は契約書または各社の公式サイトで確認してください。返済が難しいときは、早めに会社へ相談します。
毎月の返済額より多く返してもよい?
多くの会社で、約定の返済額より多く返すことはできます。多く返した分は元金に回るため、利息の総額を減らせます。方法や手数料は会社ごとに異なるので、公式サイトで確認してください。
元金定額方式のカードローンはある?
本記事で公式サイトを確認した3社(アコム、アイフル、SMBCモビット)には、元金定額方式の記載はありませんでした。契約する商品の返済方式は、契約書または各社の公式サイトで確認してください。
参考にした公式情報
- カードローン|アコム(アコム株式会社)
- ご利用いただける商品(ローン)|アイフル(アイフル株式会社)
- 金利・手数料|借りる|SMBCモビット(三井住友カード株式会社)
記載の金利・条件は公開日時点で各社公式サイトから確認したものです。借入れは計画的に行い、返済できる範囲でご利用ください。